治安は大丈夫? 女性の北欧一人旅

治安は大丈夫? 女性の北欧一人旅

今回の旅行で、行く先々で見かけたのが一人旅の日本人女性。
これまでの海外旅行や海外生活でも、そんなに多くは見かけたことがなかったのでとても驚きました。
このサイトを見ていただいている女性の中にも、一人で北欧に行こうかと考えている方もいらっしゃるかと思います。
「実際に一人でも大丈夫なの?」という疑問に、現地で感じたことを書いてみたいと思います。

アジア人女性が一人で歩いていると目立つ

観光地やホテル、街などでよく一人旅の日本人女性を見かけたのですが、やはり地元の人たちの中にアジア系の女性がぽつんといると、とてもよく目立ちます。
日本人女性が外国では子供に間違えられるという話もよく聞きますが、確かに若く見える分なんとなく無防備に見えてしまうのです。
日本では「おひとりさま」などという言葉が生まれるほど、女性の一人暮らしや女性一人で食事や旅行をすることなどは当たり前になっていますが、外国に行けば事情も習慣も違うもの。
特に海外での一人旅は、不測の事態に備えて自分の身は自分で守るというのが鉄則です。
外国に行けば自分が外国人になるわけですから、地元のルールや習慣を守りながら、安全を第一に細心の注意を払うことが大切だと思います。

歓楽街のない街、ストックホルム

スウェーデンの首都ストックホルムは歓楽街がないので安全な街と言われています。
イタリアなどでよく見かける壁の落書きもほとんどなく、それだけで「ここは治安がいいのだな」という印象を持ったほどです。
私たちも夕食を食べにホテルから住宅地を歩いてレストランへ行きましたが、夜の街は静かで出歩いている人はほとんどいません。
表通りのバーやコンビニなどの夜遅くまで開いているお店にも入りやすく、怖い思いをするようなことはありませんでした。

また、観光地に行っても呼び込みなどもほとんどなく、各国の観光客が入り乱れてもそれぞれが秩序を守っていて、とても気持ちよく過ごせました。
地下鉄やバスなどの交通機関も快適で、一人での移動にも適していると思います。

比較的治安のよいストックホルムですが、歩いていると色々な人種の人たちとすれ違い、移民や外国人滞在者が多い街であることがわかります。
やはりスウェーデンでは近年外国人による犯罪が多く、観光客を狙ったスリ集団などもおり、その数は年々増え続けているそうです。
しかもスリや窃盗は大部分が中央駅周辺で起きているとのこと。地下鉄駅構内も主要駅は混み合うので注意が必要です。
また、ガムラ・スタンでも観光客を狙った犯罪が増えているそうです。

バルト海クルーズ船の中でも要注意

観光客の多いバルト海クルーズの客船ですが、油断は禁物。
地元の人たちも移動手段として利用していますが、税金の高い北欧の人々は船内に免税店があるため、ここでお酒を買いだめするのが楽しみなんだそうです。
それ故なのか、夜中の船内は酔っぱらいが多く、大声を出しながら徘徊する人もいますし、明け方のデッキは酒場と化していました。
また、船の中でも置き引きなどの被害に遭った日本人観光客がいるそうですので、くれぐれも注意したいところです。

外国人観光客にやさしいヘルシンキ

フィンランドの首都ヘルシンキは小さな街なので、一人でも気軽に出かけやすいのがいいところ。
中心部には有名なショップや百貨店などが集まっていますし、入りやすそうなカフェも多いです。
また外国人観光客も多いため、ツーリストインフォメーションなどのサポートが充実しており、ショップやレストランの店員さんも慣れていてとても親切です。

しかしそんなヘルシンキでも、私たちの帰国直後に日本人旅行者がスリの被害に遭ったとのニュースを目にしました。
特に最近は、ホテルのビュッフェ形式の朝食会場を狙った窃盗団がいるとのことですので、貴重品を持っていかない、バッグを置いたまま席を離れない、などの注意が必要です。

こんなときにも注意を

海外(中国)で一人暮らしをしていた筆者(女性)ですが、日本に帰国した際に驚いたのが、日本人女性の持っているバッグには口が閉まらないものが多いこと。財布や携帯電話など、バッグに入っているものが丸見えなのです。
海外旅行に行かれる際には、必ずファスナーなどがついていて口が閉まるものを持って行き、一人の場合には絶対に手を離さないようにしましょう。
また、写真を撮っているときや地図を見ているときなどは無防備になりやすく、一目で観光客とわかってしまいますので十分注意しましょう。

一人旅なら夏がおすすめ

夏は夜9時頃まで明るく、冬には6時間ほどしか日照時間がない北欧。
やはり女性が一人旅を楽しむなら、日の長い夏に行かれることをおすすめします。