ヘルシンキ中央駅のほど近くに、大型のショッピングセンターやホテルなどが立ち並ぶカンピ(Kamppi)地区があります。
この辺りは近年開発が進み、ヘルシンキの若者を中心に賑わっている地区なのですが、ここに2012年のワールド・デザイン・キャピタルを記念して作られたというこんな変わった形の建物があります。
木材を重ねあわせた壁面に、曲線的なフォルム。さぞかしアートな空間なのかとおもいきや、この建物の正体はなんと礼拝堂。
誰でも入場できるとのことで、早速中に入ってみました。
内部は全体が礼拝堂になっていて、とてもシンプルな構造。椅子や壁面もすべて木造です。
この礼拝堂ではミサなどが行われることはなく、あくまでも市民たちが自由にここに座り、静寂の中で心を落ち着かせるための空間になっているそうです。
宗教的な装飾もなく、ただ木の香りが漂う静かな空間の中にいると、確かに心が洗われるような気持ちになってきます。
天井部分からはうっすらと光が差し込んできて、ほどよい明るさが保たれています。
再び外へ。この日はとてもお天気がよく、青空に映えていました。
正面の広場では、若者たちが週末のショッピングを楽しんでいました。
訪れた当時には完成して間もなかったチャペルですが、今では多くの市民に愛されているそうです。
KAMPIN HILJAISUUDEN KAPPELI(カンピ・チャペル)
住所:Simonsgatan 7, 00100 Helsinki
TEL: +358 9 23402018
月〜金:7:00〜20:00
土・日:10:00〜18:00
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