スウェーデンのパッケージデザイン -2- リキッドハンドソープ『bliw』

スウェーデンのパッケージデザイン -2- リキッドハンドソープ『bliw』

スウェーデンのパッケージデザイン第2回は、こちらも超有名といえるリキッドハンドソープの「bliw」(ブリュー)にフォーカスを当ててみます。
bliwは1968年にスウェーデンで初めて誕生したリキッドソープで、Cederrothというメーカーが製造しています。
スウェーデンのほか、フィンランドやノルウェーなどの北欧諸国のスーパーで販売されています。

bliwのパッケージの歴史

bliwの初代パッケージbliwの発売当初のパッケージ。透明のボトルにロゴが大きくプリントされた、いたってシンプルなものでした。
とはいえ、この独特のフォルムは45年も前の発売当時から変わっていないんですね。
使いやすさと斬新さを兼ね備えた素晴らしいデザインだと思います。

2002年にリニューアルされたフォルム
2002年には、イタリアのキッチン用品メーカー、ALESSI(アレッシィ)のデザイナー Stefano Giovannoniによって、ボトルが少し丸みを帯びたフォルムに変更されました。また、このときにはカラフルなボトルも登場しています。

10gruppenデザインのボトル2005年にはbliwのボトルデザインコンペが開催され、初めてアーティストとコラボしたデザインボトルが登場します。
この年のコンペで入賞したのは、スウェーデンのデザインチーム「10gruppen」(ティオ・グルッペン)。
北欧デザイン好きの方ならきっとご存知ですよね。カラフルなテキスタイル商品などを展開しており、ストックホルムにショップがあります。
赤と白のポップな色使いは、実に10gruppenらしいデザインです。

2006年のBlack&Whiteデザイン
2006年の受賞作は、Peder Bergstrandという北欧のデザインを学ぶ学生の作品“Lödder”。
泡をイメージしているそうですが、黒と白を使ったスタイリッシュなデザインですね。

2007年からは、フィンランドの「nanso」というファッションブランドのデザインが採用されました。
ターコイズブルーとブラックがnansoのデザインです。
その他の植物のデザインは、採用時期は不明ですが昨年まで販売されていた香りつきのシリーズ。日本で売られているものも、まだ大半はこちらのデザインですね。

香りつきのシリーズ
上記のデザインコンペ入賞作品のほかに、香りつきのシリーズは何度か香りとデザインがリニューアルされています。
こちらは上のシリーズより一つ前のもの。
冒頭の写真もこのシリーズで、自宅にあったミルク&カモミールの香りのもの。ナチュラルな雰囲気でかわいいです。
天然成分を使用し肌や環境にやさしいというのが、パッケージを通しても伝わってくるようです。

2013年発売のシリーズそして2013年2月に発売されたのがこちらのシリーズ。
ボトルタイプは、一つの香りに2色のボトルが登場しました。

スウェーデンでみつけたbliw

COOPでみつけたbliwこちらが今回の旅でみつけたbliw。ワイルドバイオレットの香りです。
COOPの日用品コーナーにざっくり置かれていました(笑)

ポンプタイプもありましたポンプタイプもありましたよ。ポンプタイプはボトルタイプとは香りのラインナップも異なります。こちらはブルーベリーの香りです。