日本との意外な関係? フィンランドのおみやげ『Geisha』チョコ

日本との意外な関係? フィンランドのおみやげ『Geishaチョコ』

最初のコラムは、フィンランドのおみやげから。
海外旅行のおみやげといえば、どこへ行ってもだいたいチョコレートがありますよね。
フィンランドも例に漏れず、多くの人が買っていくのがチョコレート。
特に有名なのが、FAZER(ファツェル)の「Geisha」チョコです。

え、ゲイシャ??と思った方。そう、そのとおり、名前は日本の「芸者」からつけられたものなんですね。
それにしても、どうしてGeishaという名前になったのでしょう。ちょっと調べてみました。

FAZERのウェブサイトによると、最初にGeishaという名前の商品が作られたのは、1908年。
当時はキャラメルにつけられた名前だったそうです。
それから時を経て、Geishaチョコが生まれたのは1962年。
それまで純粋なミルクチョコレートを製造してきた同社にとって、初めてクリスピーを組み合わせた同製品の発売は新しいチャレンジだったようです。
そこでこの商品の成功の願いをこめて、最高級品であったGeishaキャラメルと同じ名前をつけたんですね。
その後Geishaキャラメルは「Tokyo」という名前になったそうです。

そしてなぜGeishaなのかというと、『国際的にその名を知られ、夢や楽しみを与えてくれる存在であるのが「芸者」』だからとのこと。
うーむ、なるほど…深いような?

また、このパッケージと包み紙は、東洋と日本文化をイメージしたものだそうです。
今のパッケージは、黒い箱にこのピンクのラベルが貼られているものでシンプルな感じがしますが、昔はなんと芸者さんのイラストが描かれていたんですね(笑)

Geisha
Geisha

ちなみにFAZER社は、その長い歴史からもわかるように、フィンランドでは老舗の製菓メーカー。
おみやげ向けのチョコレートのほか、スーパーでも普段のおやつ向けの商品が販売されています。

冒頭の写真はフィンエアーの機内で食後に出されたもの。
ヘーゼルナッツ入りで少し甘めですが、とてもおいしかったです。

フィンランドでもこれだけ日本文化が愛されていると思うと、なんだかうれしくなりますね。