ヘルシンキ名物、便利なトラムを乗りこなそう

ヘルシンキ名物、便利なトラムを乗りこなそう

ヘルシンキを観光するときにいちばん便利で快適な乗り物が、名物路面電車のトラム。
ヘルシンキは徒歩でも十分歩き回れる小ぢんまりとした街ですが、トラムの路線を頭に入れておけば、市内から郊外のスポットまで効率的に移動することができます。

路線と運行状況

2013年7月現在、9路線で13系統が運行中です。
市内を8の字に巡回する3T,3B系統は本数も多く、中央駅から市内の主要スポットを回ってくれるので、旅行者にはとても便利な路線です。
運行間隔は路線によって異なりますが、だいたい5〜15分間隔。週末のダイヤは本数が減ります。
また、路線は頻繁に見直されるため、最新の路線図は事前に確認されることをおすすめします。

» ヘルシンキ トラム路線図 – HSL

ヘルシンキの主要スポット観光に便利な路線
中央駅 3T 3B 9 6
マーケット広場 3T 3B 1 1A
ヘルシンキ大聖堂 3T 3B
テンペリアウキオ教会 3T
アラビアファクトリー 6 8
アアルト自邸 4 4T
デザイン博物館 10
ハカニエミマーケット 9 3B 7A 7B 6
ヒエタラハティフリーマーケット 6
シリヤラインターミナル 3B 3T 1A
バイキングラインターミナル 4

ボードがあと何分で到着するか知らせてくれる停留所には、あと何分で次のトラムが到着するかを知らせてくれるボードがあります。
…が、マーケット広場の停留所は故障中…!? 文字が読めません…w

チケット

トラムで利用できるチケットは下記の3種類です。
トラムでは、公共交通機関のHSLが運営しているバス、地下鉄、近郊電車、スオメンリンナ行き市営フェリーと同じチケットを利用することができます。

シングルチケット
1時間以内であれば乗り換え自由。主要停留所にある自動券売機、バスやトラムの運転手から購入できます。
料金は、ヘルシンキ市内のみ有効のもので運転手から購入すると2.7ユーロ、券売機で購入すると2.2ユーロ。券売機から購入できるトラム専用のチケットは2ユーロ。

1〜7デイチケット
1~7日間の範囲で、必要な日数分だけ乗り降り自由なチケットが購入できます。
1日券のみバスやトラムの運転手から購入可能。
2日以上の場合は、自動券売機、キオスク、ヘルシンキ交通局のインフォメーションセンター、観光案内所で購入する必要があります。
グリーン色のカードの場合は、初回乗車時に車内のカードリーダーで打刻する必要があり、打刻時から利用開始となります。
自動券売機で購入した場合は、レシートのような紙で購入時から利用開始となります。
料金は、ヘルシンキ市内のみ有効のもので1日券は7ユーロ、3日券は14ユーロ、7日券は28ユーロ。

ヘルシンキカード
公共交通機関や美術館などが利用し放題になるカード。詳しくはこちら

デイチケット私たちは、3日間有効のチケットを観光案内所で購入しました。

乗り方

停留所には停車する系統番号が明記してあるトラムは市内の至るところに停留所があり、そこに停車する系統番号が明記してあります。

どこから乗ってもOK目的のトラムが来たらどこからでも乗車可。
ただし、運転手からチケットを買う必要があるときには前方に乗ったほうがいいでしょう。

トラムの車内車内は清潔で快適。車椅子やベビーカーのスペースもあります。

カードリーダー緑色のデイチケットを最初に利用する場合は、このカードリーダーの下部にカードを挿入しいずれかのボタンを押して打刻します。カードは打刻した時間から有効になります。

行き先と次の停留所が表示される行き先と次の停留所が交互に表示されるので安心です。
次の停留所は、フィンランド語とスウェーデン語で表示されます。
降りるときには、手すりについている赤色(外側は黄色)のボタンを押して知らせます。誰かがボタンを押している場合は、行き先表示の左側にサインが点灯します。

降車時はどこから出てもOK。チケットのチェックなどもありません。
また、2回目以降の乗車もチケットはノーチェックなので実質タダで乗り放題…とも言えるわけですが、ときどきチケットのチェックがあるそうで、そのときにチケットを持っていないとかなり高額の罰金(80ユーロ)を支払わなければならないそうです。ちゃんとチケットを買って乗りましょうね。

ヘルシンキ名物、市民に愛されるトラム

中央駅付近を走るトラム路面電車が走る街は、風情があってのんびりとした空気が漂います。
ヘルシンキの街もそれは同じ。一国の首都である都会なのに、かわいい車体が街中を縫うようにゆったりと走る姿は、たとえそれが最新鋭のデザインであっても、どこかノスタルジックな気持ちにさせてくれるのです。

街中トラムの架線が張り巡らされているヘルシンキの街は、見上げるとトラムの架線が、足元にはレールがくまなく張り巡らされています。
決して景観を壊すことなく、それも街の風景の一部になっています。

黄色×緑色の車体ヘルシンキでいちばん多く走っているのが、この黄色×緑色の車両。
同じような色の電車が日本でも走っているので、親近感を覚えた人も多いのでは?(笑)
この色の組み合わせは万国共通なんですね。
ちなみに冒頭の写真が、訪れた2012年当時では最新のヴァリオトラム。
2013年には新型車両がお目見えしたそうですよ。

» ヘルシンキのトラム 新型車両(フィンランド語)

レトロな車両偶然出会ったレトロな車両。2両目は窓がない観光車両になっていました。
フィンランドの国旗が立っていてかわいい。古い街並みによく似合います。

※ 運賃、路線などの情報はすべて2013年8月1日現在のものです。